2018/10/12

181012 井手正介 / 『井手正介のバリュー株入門―金融危機の今こそ学ぶ!』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★井手正介 / 『井手正介のバリュー株入門―金融危機の今こそ学ぶ!』


●CFA

Chartered Financial Analyst®(CFA)(日本語名:CFA協会認定証券アナリスト)は、
CFA Institute(CFA協会。米国バージニア州に本部)が認定する
国際的な投資プロフェッショナルの資格である。
(出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/Chartered_Financial_Analyst)



●バリュー株投資

優良経営ROEが高いのにPERが低い、割安優良企業の株を安値で買って、

長期預金のつもりでじっくり保有するもの。



●現在の株価が割安といえるかどうかを判断する1つの目安として、

 過去3年の実績EPS(1株当たり利益)と、

 当面3年の予想EPSを足して6で割って平均EPSと見なし、

 現在の株価で得られるPERに基づいて株価を考えるのです。


例 某企業 予想EPS が3年間続くと仮定

  過去3年の 実績EPS を足して6で割り、6期間の平均値を計算します。

  平均EPS を 最近の株価で割って PERを計算して判断する。


●グレアムのバリュー株の選別基準


▼安全性基準

(1)負債合計が株式資本より小さい。

(2)流動資産合計が流動負債合計の2倍以上。

(3)負債合計が純流動資産の2倍以内。

(4)過去10年間の1株利益の平均成長率が7%以上。

(5)1株利益が5%以上減益となったのが10年のうち2回以内。


▼割安基準

(1)株式益回りが長期トリプルA格社債利回りの2倍以上。

(2)株価収益率が対象全銘柄の中で低い方から10%以内。

(3)配当利回りがトリプルA格社債の利回りの3分の2以上。

(4)株価が1株当たり純資産(簿価)を下回っている。

(5)株価が1株当たり純流動資産(流動資産合計-流動負債合計)の

3分の2を下回っている。


●井手流・バリュー株の選別基準

(1)東証第1部上場。

(2)時価総額2000億円以上。

(3)1株利益が過去5期、今・来期を通して増益基調。

(4)予想ROEが10%以上。

(5)今・来期の予想1株利益を用いた予想PERが20倍以下。



□投資情報紙『日経会社情報』



●税引き利益のうち配当として株主に還元される比率を「配当性向」、

内部留保される比率を「内部留保率」といいます。

東証1部平均の配当性向は0.35(35%)、内部留保率は0.65(65%)ほどです。


日本経済新聞に掲載される「配当利回り」を「株式益回り」で割ると、

その時々の配当性向を求めることができます。



●業種分散のイメージ

・国内 (1)食品・飲料、(2)鉄道、(3)電力・ガス

・国際・消費者 (4)自動車

・中間 (5)医薬品・化粧品、(6)電機・電子

・国内外・産業 (7)鉄・非鉄・金属、(8)機械

・国際・産業 (9)総合商社、(10)大手海運



●個人投資家を正しく導いてくれると思われる8人の賢者

(1)ジョン・メイナード・ケインズ

(2)ベンジャミン・グレアム

(3)ウォーレン・バフェット

(4)ピーター・リンチ

(5)ジェレミー・シーゲル

(6)ジョン・ボーグル

(7)ジム・クレイマー

(8)バートン・マルキール



□ガルブレイス『大暴落1929』

※2008年の金融危機の頃に、良く読まれたらしい。



●ジョン・メイナード・ケインズ

・1938年の投資戦略リポート

(1)将来にわたって有望と思われる

特定少数の割安な投資対象を注意深く選ぶ。

(2)これら少数の集中投資案件を、その見込通りの結果が得られるか、

明らかに失敗であったことがはっきりするまでじっと持ち続ける。

(3)いろいろなタイプ、

できれば反対方向のリスクを持つ案件に分散投資する。


□ケインズ『雇用、利子および貨幣の一般理論』



●ベンジャミン・グレアム 個人向け株式投資 4つのルール


(1)財務内容がしっかりした一流大企業で、

(2)配当を長期間継続して払っており、

(3)株価が過去7年の平均1株利益の25倍以下で

直近は20倍以下という条件を満たす優良銘柄を、

(4)最低10、最高30銘柄選んでポートフォリオを作る。



□メアリー・バフェット『バフェットの銘柄選択術」



●ウォーレン・バフェットが有望な投資対象として重視するのは、

事業がファンダメンタルな条件に恵まれ、

長期的に健全な繁栄を続けられそうな企業です。

この種の企業は製品やサービスの面で独占的支配力を持っており、

価格設定力によって素晴らしい収益性を享受できると言うのです。


そして有料ブリッジに例えます。

もし泳がずに川を渡りたければ、通行料を払って橋を渡るほかないでしょう。

従ってこの橋を所有している人は、一種の独占的地位にあると考えられます。

そういうユニークな収益源を持つ企業を「消費者独占型」企業と呼びます。


有料ブリッジ型の事業を、バフェットは次の4つのタイプに分類しています。


(1)長期使用や保存が難しく、強いブランド力を持ち、

販売業者が扱わざるを得ないような製品を提供する事業。


(2)他の企業が事業を続けるために

持続的に使用せざるを得ないコミュニケーション関連事業。


(3)企業や個人が日常ベースで使用し続けざるを得ないサービスを提供する事業。


(4)宝石・装飾品や家具などの分野で、

事実上地域独占力を持っている小売流通事業。



●消費者独占型企業のチェック項目


(1)消費者独占力を持つ製品・サービスは何か。

(2)1株当たり利益(EPS)が力強い増加基調にあるか。

(3)多額の負債を抱えていないか。

(4)自己資本利益率(ROE)は十分高いか。

(5)現状を維持するために

内部留保利益の大きな割合を再投資する必要はないか。

(6)内部留保利益を新規事業や自社株買い戻しに自由に使用できるか。

(7)インフレを価格に転嫁できるか。

(8)1ドルの内部留保利益の再投資による利益が、

1ドル以上の株価上昇につながっているか。



□『ピーター・リンチの株式投資の法則』


●ピーター・リンチの20の黄金律


(01)土地勘のある銘柄に投資すべし。

(02)プロの投資家の動向を”無視”せよ。

(03)経営のしっかりした企業を辛抱強く持ち続けよ。

(04)投資するときは具体的な理由が必要。

(05)「大穴」は常に外れる。

(06)候補銘柄は8~12社に絞り、5銘柄だけ保有せよ。

(07)これはという銘柄が見当たらないときは”現金”で持て。

(08)財務体質の悪い企業への投資はご法度。

(09)人気業界の人気企業は避けるべし。

(10)小型企業は利益が出始めるまでは見送れ。

(11)優良企業を数社見つけるだけで十分。

(12)観察力さえあれば個人でも成長企業を発掘できる。

(13)相場の下落は割安銘柄を拾う絶好のチャンス。

(14)知能水準は平均で十分、ガッツが大事。

(15)保有企業の経営が健全なら、無責任な悲観意見に耳を貸すな。

(16)マクロ見通しではなく企業の実態に注意を払え。

(17)市場にはいつでも見過ごされた割安銘柄がある。

(18)経営内容を調べないで投資することは手札を見ないで行うポーカー・ゲーム。

(19)長期投資で時間を味方につける。

(20)選び抜いた少数の優良銘柄のポートフォリオは、
長期的には何にも勝るリターンを生む。


□ジェレミー・シーゲル『株式投資の未来(The Future for Investors)』


□マーコヴィッツ『ポートフォリオ・セレクション』



●株式投資の伝統的な思考

(1)優良銘柄の「バイ・アンド・ホールド」がベスト。

(2)短期売買(トレーディング)は避けて長期保有すべきだ。

(3)投機は悪の極みである。


●ジム・クレイマーの提唱した3か条

(1)株式投資で成功する秘訣は、大胆に投機することにある。

ただし、安全に投機するために、資金の8割は優良銘柄で長期運用し、

2割の範囲内で将来大化けする可能性がある無名の小企業を

いち早く見出して長期的に投機する。


(2)短期のトレーディングも大いに結構。

相場のサイクルを上手く読み、短期売買でも大いに儲けるべきだ。


(3)投資、投機、トレーディングを問わず成功するカギは

「バイ・アンド・ホールド」ではなく、「バイ・アンド・ホームワーク」にある。

投資は買えば終わりではなく、買ったところから始まる。


●ジム・クレイマー 株式市場 4つのセグメント

(1)まだみんなが気づいていない小型銘柄で、

株価が安い、「長期的投機候補銘柄」。

(2)いい会社だと認知されているものの、株価ではまだ評価されておらず、

今後いわゆる「小型株プレミアム」が見込める銘柄。

(3)適正に値付けされた、あまり大きなリターンは期待できない有名大企業。

(4)株価が実態と乖離(かいり)するほど高い人気銘柄で、

個人投資家にとっては最も危険。



●ジム・クレイマー 成功するための7つの心構え


(1)甘い考えで始めると大やけどする。

(2)ホームワークを自力でやり通す意志の強さ。

(3)1つの保有銘柄につき最低1週間に1時間は勉強する。

(4)企業に対する強い興味と好奇心。

(5)信頼できる相談相手を最低1人は作れ。

(6)途中退場するな。

(7)以上に自信が持てない人は投資信託を買え。



●ジム・クレイマー 銘柄選択の具体的基準


(1)身の回りにある企業(ホームタウン銘柄)。

(2)石油、エネルギー関連銘柄。

(3)優良大企業。

(4)金融サービス関連銘柄。

(5)長期投機銘柄(未来のマイクロソフト、ホームデポ)。

(6)「台所」銘柄(主婦の友銘柄)。

(7)大型優良循環銘柄。

(8)ハイテク銘柄。

(9)新興流通チェーン。

(10)中型株の中でスターになる可能性を秘める銘柄。



●ジム・クレイマー トレーディングの基本10ルール


(1)トレーディングを長期投資と混同するべからず。


トレーティングで買った銘柄が思い通りに値上がりしないからといって、

決して長期保有に切り替えてはいけない。


(2)最初の損失は最後の損失。


トレーディングはある仮説にかけて行うものであり、

それが外れて損失が出たときは直ちに売却して損失を確定し、

手じまわなければならない。


(3)発生した損失は実現するべし。


値下がりしたトレーディング銘柄ははっきり失敗と認識し、

傷が大きくならないうちにさっさと損切りする。


(4)欲張って持ちすぎ、損失に終わらせるな。


トレーディングで買った銘柄が予想以上に上昇したからといって、

決して長期保有に切り替えてはいけない。

往々にして損失に終わる。


(5)「耳寄りな話」に耳を貸すな。


耳寄りな話を流す連中は、ほとんどの場合誰かに株を買わせたい

のっぴきならない事情を抱えているものだ。


(6)売って初めて儲けたといえる。


売却して利益が出て初めて、トレーディングがうまくいったといえる。

含み益の間は儲けと考えるな。


(7)損失の出ている銘柄に全力を注げ。


うまくいっていない銘柄の処理に専念すべきだ。


(8)すべてのチャンスをとろうとするな。


特に相場が強いときは、トレーディングの好機は無数にある。

しかしムードに流されて軽率に手を出したトレーディングは

たいてい失敗に終わる。


(9)メディアのヘッドラインで売買するべからず。


メディアの企業業績見通しに関する報道は、しばしば間違っている。

個々の銘柄の実態は、自分でホームワークをこなして調べるべきだ。


(10)相場に便乗するトレーディングに走るな。


「みんなが買っているから買いだ」というゲームに参加しても、

絶対に成功しない。



※投資は自己判断で。






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