★ウエイン・W・ダイアー(著)、渡部昇一(訳) / 『「頭のいい人」はシンプルに生きる―「快適生活」の方法』
●(前略)
効果的な減量法は、
取り皿に一回食べる分だけよそって食べるようにすることだ。
そして、ひと口食べるごとに、
まだ腹が減っているのかどうかを胃に聞いてごらんなさい。
減っていないようなら、
とりあえずその場で食べるのをやめ、
また胃が欲しがるまで、次のひと口にとりかかってはいけない。
●「現実」との賢いつき合い方
(1)「自分がとる態度は他人に決めさせない」と決意する。
(2)現実の中に見過ごしてきた「宝物」を探す。
(3)自分の”思い込み度”をチェックする。
(4)怒るより「解決」にエネルギーを注ぐ。
(5)「自分の好きなもの」をマイペースで楽しむ。
●相手を変えようなどと思わない
●忙しいときこそ必要な「息抜きタイム」をつくる
●クリエイティブで活気のある人は、どこにいても、
その状態が気に入っているのだ。
なぜなら、彼らは、
「今いるところは、ほかでもない私が、この瞬間にいるところなのだ。
だから、その状態を嫌ったり、いやになってカッカしたりするくらいなら、
逆に好きになったほうがよっぽどいい」
●成功は旅であり、目的地ではない。
●心の目を覚まし、
行く道の途上で出会うすべてのものを、じっくりと味わってごらんなさい。
あるいは、日の出や子供たち、彼らの笑い声、
雨やまた鳥たちに心の波長を合わせてごらんなさい。
今を味わい尽くすことだ。
安心してくつろげる地点に到達するまで待つ必要はない。
それらは、永遠に手の届かぬ未来でありつづけるものだ。
そんな地点に到達するまで待っていないで、
今を味わい尽くしなさい。
成功というのもまた、人生そのものと同じく、
瞬間の集まりでしかないのだ。
私たちは一度に一つのものしか楽しめはしない。
そういう瞬間が集まって成功となり、
ひいては人生となっていくのである。
このような原則さえ理解できれば、
成功するために今を犠牲にするなどといった姿勢は激減するはずだ。
あなたの幸福は、成功を基準として考えるものではない。
幸福とは、人生という旅全体を楽しむことなのである。
つまり、幸福へ至る道などはない。
幸福そのものが道なのである。
●逆境にあるときは、
その状況に負けてしまったほうがラクなように思えるものだ。
しかし、充分に自己発揮して犠牲になどならないようにすれば、
不幸に傾きつつあった状況を、
自分の都合のいいように方向転換することもできるのである。
一番大事なことは、
自分の今いる状況をうまく利用できるよう、
怠り(おこたり)なく身構える姿勢をとることだ。
そしていろいろなことに考えをめぐらせてみること、
また、しかるべきチャンスはないかと熱心に探し求めることである。
たとえチャンスに恵まれなかったとしても、
前向きな姿勢をとりつづけること。
そうすれば、ふさぎ込んでしまったために隠されていた利点を、
また見出すことができるはずだ。
子供時代を思い出してみてほしい。
子供のころには、人生が自分にとって大きな失敗になるかもしれない、
などと誰も考えなかったはずだ。
逆境だろうが何だろうが、それらをプラスに変えて、
自分のために生かす名人だったはずだ。
●実際、憂鬱であると同時に行動的であるというのは不可能なことだ。
活発に何かをしていれば、
いつまでも意気消沈していたり、愚痴をこぼしたり、あるいは、
のらりくらりしたり、自己憐憫(じこれんびん)におぼれる状態を
つづけたりするのは難しい。
たとえあなたが望んだとしても、できることではない。
だから、どんなことでもよい!何かをしているということが、
自分をフルに発揮できる人間であるためには、
とても重要なのである。
意気消沈するから行動力がなくなるのではなく、
行動力がないから意気消沈してしまうのである。
このことを認識しなければならない。
無気力は生きていくうえで免れ得ない(まぬがれえない)ことではない。
むしろ、私たちは自分で求めて無気力になっていることが多いのである。
だから、行動することは、自分自身の犠牲にならないための方法であり、
同時に他人から犠牲にされないための成功間違いなしの方法でもあるのだ。
問題が生じたら、そのことについてブツブツ不平を言う代わりに、
何か行動を起こすよう決心するのだ。
そうすれば、自分の力で状況をガラリと変えることができるようになる。
何もしないよりも、何かをあるほうがずっと効果的だということだ。
□小説『イワン・デニーソヴィチの一日』
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