2018/09/11

180911 松下幸之助 / 『道をひらく』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★松下幸之助 / 『道をひらく』


●芋を洗う

 上にあるものとても、いつまでも上にいるとはかぎらない。

 また下の芋も、いつまでも下積みでいるとはかぎらない。

 やがては上にあがってくる。下におりてくる。


 何だか人生の縮図みたいである。

 人の歩みには大なり小なり浮沈(ふちん)がつきまとう。

 上がりっ放しもなければ、下がりっ放しもない。


 上がり下がりのくりかえしのうちに、

 人は洗われみがかれてゆくのである。


 だから、たまたま上にいたとして、おごることはすこしもないし、

 下にいたとて悲観する必要もない。


 おごりの気持ちや悲観の心が出てきたとき、

 芋洗いの姿を思い出すのも、また何かの役にたつであろう。



●国の道

 人の歩む道も国の歩む道も結局同じことではなかろうか。

 ボンヤリしていては道はひらけぬ。

 他人まかせでは道はひらけぬ。



●談笑のうちに

 よい自動車は、その性能が良ければ良いほど、余計な音を発しない。

 小さい音で、しかもすばらしいスピードで走るのである。

 ところが悪い自動車は、ブウブウガタガタ大きな音をたて、

 そのくせなかなか速度が出ずに、すぐにエンコしてしまう。


 口角(こうかく)アワをとばし、腕をまくらんばかりの大議論をしながら、

 一向にものごとが進まないのは、この悪い自動車のように、

 どうもあまり感心した姿ではない。

 やっぱりよい自動車のように、最小限必要の議論に止め(とどめ)、

 それも談笑のうちにスムーズに運んでゆきたいものである。



●求めずして

 ”苦しい時の神頼み”というけれど、(中略)

 それにしてもおたがいに、あまりにも求めすぎはしないか。

 頼みすぎはしないか。頼りすぎはしないか。


 これは別に神仏に限ったことではない。

 日々の暮らしの上でも、

 あまりにも他を頼み、他に求めすぎてはいないか。


 求めずして己を正す態度というものを今すこし養ってみたい。










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