★稲盛和夫 / 『生き方―人間として一番大切なこと』
●つねに「有意注意」の人生を心がけよ
有意注意・・・
意をもって意を注ぐこと。
つまり、目的をもって真剣に意識や神経を対象に集中させること。
●一日一日を「ど真剣」に生きる
●キミたちは、自ら燃える自燃性の人間であってほしい。
少なくとも、燃えている人間が近づけば、
いっしょに燃え上がってくれる可燃性の人間であってもらいたい~
●中国 明代の思想家 呂新吾(ろしんご)『呻吟語(しんぎんご)』
「深沈厚重なるは、これ第一等の資質。
磊落(らいらく)豪雄なるは、これ第二等の資質。
聡明才弁なるは、これ第三等の資質。」
→順に、人格、勇気、能力ともいいかえられる。
●心を磨く指針として、六つの精進
(1)だれにも負けない努力をする。
(2)謙虚にして驕らず。
(3)反省ある日々を送る。
(4)生きていることに感謝する。
(5)善行、利他行を積む。
善を行い、他を利する。
(6)感性的な悩みをしない。
いつまでも不平をいったり、してもしかたのない心配にとらわれたり、
くよくよと悩んでいてはいけない。
●反省 「神様、ごめん」
●感謝 「なんまん、なんまん、ありがとう」
●お釈迦さま
欲にからめとられやすい人間の実相についてのたとえ話
「旅人が虎に追い詰められ、
崖っぷちの松に垂れ下がった藤のつるにぶら下がっている。
藤のつるは白と黒のねずみにかじられつつあり、
つるの下は荒れ狂う海に赤、黒、青の三匹の竜が待っている。
こんな大ピンチのなかにも関わらず、
つるを伝って落ちてくる甘いハチミツに夢中になってしまう旅人」
→これが欲にとらわれた人間の実相であると、お釈迦さまはは説いておられます。
せっぱ詰まった危機的な状況に追い込まれてもなお、甘い汁をなめずにはいられない。
それが私たち人間のどうしようもない性であると述べておられるのです。
・虎=死や病気、松の木=この世での地位や財産や名誉、
白と黒のねずみ=昼と夜、すなわち時間の経過。
・絶えず死の恐怖に脅かされ、追われながらも、生にすがろうとする。
しかし、それは一本の藤づるほどに頼りないものでしかない。
そのつるも時間とともに摩滅していき、
私たちは年々歳々、逃げてきたはずの死に近づいていくのですが、
それでも自分の寿命、生命を縮めてでも「蜜」を欲しがる。
そんなあさましいほどの欲望といっときも縁の切れない存在。
それが人間の偽りない実相だと
お釈迦さまは教えているわけです。
・ロシアの文豪トルストイがこの話を知って、
「これほど人間(の欲深さ)を、うまく表現した話はない」と驚き、
感心したといわれています。
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