2018/03/15

180315 本多静六 / 『私の財産告白』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★本多静六 / 『私の財産告白』

●マゴつかぬ早手回し

自分の仕事は自分で、
しかも、できるだけさきへさきへと早目に片づけていく。
これが日常生活における私の一番の心がまえである。

今日の仕事を今日片づけるのは当然のことであるが、
もしできることなら、
明日の仕事を今日に、明後日の仕事は明日にと、
順次手まわしよく片づけるようにしておきたい。

ホンの少しずつでも、少しずつ早目に片付けるのと、
少しずつ遅らせてしまうのとでは、
そこに大変なちがいが出てくる。


●嫁入り道具と貯金帳

娘を嫁にやる際なども、
世間一般のバカバカしい支度は一切やらなかった。

欲しいものはなんでも作ってやるが、
一度にわたしても置場に困るであろうし、
(中略)
買いととのえたいものを、あれもこれもとみんな書き出させ、
それだけの金額を貯金通帳で渡してやったのである。


●老癖六歌撰

(1)くどうなる気短になる愚痴になる
思いつくことみな古くなる

(2)聞きたがる死にともながる淋しがる
出しゃばりたがる世話焼きたがる

(3)またしても同じ話に孫褒める
独りしゃべって人に言わせず

(4)今を貶し(けなし)昔を褒めて今朝のこと
昼は忘れてまた聞き直す

(5)新しい科学まなばず古くさい
詩歌(うた)や古典をまた繰り返す

(6)今の世に善き事あれど悪しき事
まず目につきて世の厭(いと)わるる


●老人自戒七訓

(1)名利と齢とに超越して、日にあらたなる努力を楽しむ。
   ただし、他人の名利と齢とはこれを尊重すること。

(2)他者、来訪者の言に傾聴して、問われざるは語らず。

(3)自慢話、昔話、長談義はこれを慎み、同じことを繰り返さぬ。

(4)若人の短所、欠点、失敗を叱らず、
   かえって同情的にその善後策を教える。

(5)若人の意見、行動、計画を頭からけなさず、
   できるだけそれを生かし、助長する。

   ただし、その欠点や危険に気づいた場合は、
   参考までにアッサリと注意する。

(6)老人の創意、創作は、一度若人達の意見に徴し、
   その賛成を得た上で発表する。

   しかも、その功は若人に譲り、責はみずから負うことにする。

(7)会議、会合にはまず若人に発言させ、
   老人みずからはその後に発言する。

   しかも、なるべく若人の言を生かし、
   補正すべきは補正、いわゆる錦上さらに花を添える意味にしゃべること。


●逝く水の如くに

 水は淡々として方円の器に従うというところが気に入った。
 すなわち、いかなる境遇にも自ら適応し、安住する。

 かつ澄み、かつ濁り、
 しかもいつかは、自ら貫くべきものを貫いていく。

 自分もぜひそうなりたいと念じたのである。


●人生即努力、努力即幸福


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