★本多静六 / 『私の財産告白』
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「好景気、楽観時代は思い切った勤倹貯蓄」(すなわち金を重しとする)、
「不景気、悲観時代には思い切った投資」(すなわち物を重しとする)という
鉄則を樹(た)てて直進することを人にもすすめている。
●(子どもに何かを)残そうと思っても残してやれぬ世の中になった。
これからは金や財産は子孫にとっていわば一種の大きなマイナスだ。
むしろ借金を残して奮起させる方が慈悲になるくらいである。
●君子は義にさとり、小人は利にさとる。
物事を処理するにあたって君子の頭にまず浮かぶのは、
自分の行動が義にかなっているかどうかということであり、
小人の考えることは、まず損得である。
●淘宮術(とうきゅうじゅつ)・・・
天源術から出た開運の修行。
人は生まれつきの癖を洗練することにより、
本心があらわれ、心身・気血の運行をよくし、幸福を得るとする。
●人には誰にも自惚(うぬぼれ)がある。
多かれ少なかれ、またこの自惚があるために、
人は職業人として立ってもいけるし、なにかしら仕事もやっていけるし、
一人前の世渡りもできていけるわけである。
そこで私の体験社会学によれば、自惚は誰にもあり、
また誰にでもそれ相応もたれなければならぬとなると、
自惚の「大出し」はいつも禁物。
人に目立たぬよう、人に笑われぬよう、人にそしられぬよう、
ジワジワと「小出し」にするにかぎるようである。
要するに自惚の発展対象は、卑近なところ、着実なもののみにして、
小となく、大となく、高きも、低きも、その目的を達成するまでは、
自惚を心ひそかに持続して専心努力すべきであると考える。
●あせることはない。無理をすることはない。
何事も「渠(きょ)成って水自ずから至る」ものである。
一人一業を守って、それに専心打ち込んでおれば、
万福招かずして来るものである。
しかもそれは、自ずから求めずして、
その人の上におのずと現れ来るのである。
●平凡人は平凡人としてひたむきな、
一時に一ヶ所に向けられた努力が大切であって、
精力の二分三分は厳にいましめられなければならない。
●ともかく一業に一人前の立派な存在を示しえて後、
道楽とし、余徳とし、社会奉仕として、大小それぞれの政治に志してほしい。
●平凡人はいついかなる場合も本業第一たるべきこと。本業専一たるべきこと。
このことに全力を集中して押し進むべきこと。
※終わりのほうは、自分への戒めのため、
似たような文章の抜粋が多いです。あしからず。
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