2017/06/27

170627 アウレリウス / 『不動心』 読書グラフィ 今日読んだ本

読書グラフィ 今日読んだ本

★アウレリウス (著)、草柳大蔵 (翻訳) / 『不動心』

・将来のことで頭を悩ませるな。
いざとなれば、現在のこの理性という武器で未来に立ち向かっていくのだから。


・世間が何をいおうがしようが、
私は善良であり続けなければならない。
さながら、エメラルドが常にこういっているように。

「世間が何をいおうともしようとも、
私の役目はエメラルドのままに本物の色を保ち続けていくことだ」


・ないものねだりはするな。
いま受けている恩恵の中でもいちばんすばらしいものについて考えてみよう、
もしそれがなかったら、どんなにそれを切望しただろう。
それだけでも感謝するがいい。


・エウリピデス
「ものごとの成り行きに心を悩ませるな。
ものごとのほうでは、そんな悩みなど全然気にかけてはいない」

「正義と幸運は、われと共にある」


・確信に基づいて意見をいい、私心なく行動し、
外部から何が降りかかろうと不平一つこぼさない。
それで充分だ。

(中略)

すべてを最高の理性の支配下に置け。


●人間として持つべき正しい心情

誰かが私をあざ笑うだろうか?
そうしたければ勝手にするがいい。
私としては、自分の言動が
断じてそんな嘲笑を受ける筋合いのものではないと
確信していれば充分だ。

それで憎まれはしないだろうか?
かまうものか。
私としては、どんな人間にも友情と思いやりを持っていれば充分だ。
(中略)
ただし、そのときに非難がましい口をきいたり、
わざとらしく寛容さを見せつけたりしてはいけない。
ポーキオンのように誠実で寛大な気持ちで接すればいいのだ。
それこそ人間の内に持つべき正しい心情である。

人間は苦難のときにも、
遺恨や不満を抱いている姿を決して神々に見られてはならない。
もしあなたが、
あらゆる手段を講じて世界の幸福のため熱心に尽力している人間のごとく、
自分にふさわしい道に従い、
どんなときにも偉大な自然の意にかなうことを受け容れるならば、
いかなる災難もあなたを襲ったりはしないであろう。


・無礼な人間に対していつも親切であり続けなさい。
機会あるごとに優しく訓戒の言葉をかけてやりなさい。
もし彼が、あなたに悪事を働きかけたら静かにこういうのだ。
「坊や、やめなさい。
われわれはそんなことをするために生まれてきたのではないんだよ。
それに私は、お前さんの行為によってちっとも傷つかない。
おまえが傷つけようとしているのは、実はおまえ自信なのだ」


・怒りがこみあげてきたときには、
度を失うのは男らしさとは無縁だということを思い出しなさい。
寛大で温和な人間のほうがよほど男らしく、
人間らしさにあふれているのである。
そういう人間こそ力と度胸と男らしさの証明であり、
怒ったり不満を抱いたりする人間とは質がちがうのだ。
怒りも、悲しみと同じように弱さの印である。
怒ったり悲しんだりする人間にかぎって傷つき、敗北していく。


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□松原久子『日本の知恵 ヨーロッパの知恵』

□田中忠雄『こころの姿勢』

□志村武『ありのままに生きる』

□KW 鈴木大拙

□セネカ、草柳大蔵『わが死生観』





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